【コラム】型式試験の適合率ってどれくらいか知ってました?
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型式試験の適合率ってどれくらいか知ってました?
よく見たり聞いたりする言葉ですが、あの版権の本命スペックが通ったらしい!
逆に本命スペックでは通らなかった…もありますよね。
パチンコ・パチスロは「型式試験」を通らないとホールに導入する事が出来ません。
一般財団法人保安通信協会(通称、保通協)がこの試験を執り行っているのですが、この試験の適合率が大体どれくらいか皆さん知ってました?
保通協が実施状況を公表しているのですが2022年1月~12月の1年間では、
【パチンコ】合計230型式(前年比83件減)が適合、適合率は25.6%(同-8.8ポイント)。
【パチスロ】合計194型式(同69件減)が適合、適合率は21.2%(同-6.2ポイント)。
この数値を見たときの自分の感想は「こんな低いのか?!」というものでした。
試験に出して適合できるのは20~25%ってそんなにこの試験は厳しいのか、はたまた各メーカーがギリギリのラインを攻めすぎていて適合率が下がっているのかは定かではありませんがホールデビューするまでになかなかの困難が待ち受けているんだなと感じました。
ちなみにテストされている内容は非公開となっており、詳細はわかりません。
最近だと6.5号機・スマスロやスマパチといった新たな内規にしっかり適合しているのかどうかはもちろんですが、一回の検定試験を受けるためにはなんと数十万から数百万まで必要になると言われており、メーカーとしても一発で検定をクリアできるように開発を行っているようです。
それにも関わらずこの適合率ですよ…相当に厳しく審査されているに違いありません。
ちなみにパチンコ台やパチスロ台には一般的な機種名とは別に型式名が存在しています。(場合によっては機種名と型式名が完全に同じ場合も有り。)
p-worldとか見ていて機種の後ろになんかアルファベットが付いている機種とか見覚えはありませんか?
これは「同じ型式名では一度しか試験を受けられない」という理由があり、別スペックを複数用意しているような場合に語尾を変える事で、同じ機種名であったとしても複数回試験を受ける事が出来るという事情から来ているようですね。
これから機種名などを見る時にアルファベットや数字がついている機種は、色々なスペックがあった中で厳しい試験を通過できた子なんだなと温かく見守ってしまいそうですね…
2023年は一体何機種がデビューするのか。また来年に年間の数値がどう変わったのかも見ていきたいですね。
これからもこの試験の適合率などに注目して情報を追っていきたいと思います。